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本質をとらえること(3)

2009-11-30 11:51

P115~117
 
【本質・実体・法則は認識不可能か】
 
 問題は本質・実体・法則などは本当に認識不可能なものかどうかということである。
 
先にみたように現象は本質ではない。本質は現象の背後にかくれたものである。しかし同時に現象としてすがたをあらわす。「本質は現象しなければならない」とヘーゲルもいっている。
 
つまり現象は本質ではないから、現象をみて本質と取りちがえてはならないが、同時に現象は背後の本質が自己の一部の側面を表面にあらわした姿なのだから、現象を手がかりに探求をすすめるならば、やがて本質をとらえることができるのだといっているのである。
 
 つまり本質は一気にたやすくつかまえられるようなものではないが、またこれは永遠に認識できない幻のようなものでもない。現象はいわば本質の一面なのであって、現象の認識を深め広げて、それによって得られたデータを深く分析するならば、そのなかから本質とか実体とか法則とかいいうるようなものがみえてくるのだということである。
 
引用:
現代の社会観  浜林正夫編
 
 

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