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本質をとらえること(4)

2009-11-30 11:54

P117~118
 
【より根本的なものをとらえる必要性】
 
 ところで本質的なものといっても、それはまた単純ではない。
 
本質的なものが多様な形態をとって存在しているのであって、それらをさらに分析して、それら複数の本質的なもののなかでなにがより根本的なものかを見極める必要がある。
 
 たとえば現在の日本の社会でおこっているさまざまな現象をみてみよう。貿易摩擦からきた円高で不況が深刻になりつつある。あちこちの企業で生産を縮小して人員整理が行なわれ、失業者が増加しつつある。国鉄も赤字だからといって分割・民営化が行なわれる。ところが政府は大型間接税の導入とマル優の廃止で大増税を行なおうとしている。軍事費だけは増大されGNP1%枠の突破が実行されようとしている。労働運動の右傾化も進みつつあり、賃上げを要求しない組合がでてきたりしている。いま労働者や国民にとって思わしくない現象が続出している。
 
 
引用:
現代の社会観  浜林正夫編
現代の社会科学① 学習の友社 1987年
 
 

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